
はじめに:住所を移転したら、別のビジネスとして登録されていた
今回ご紹介するのは、弊社のMEO対策サービス「Site Premium MEO」を導入いただいたお客様で実際に起きた出来事です。
初期設定を行う際にGoogleビジネスプロフィール(以下、GBP)を確認していたところ、同じ園名で2つのビジネスプロフィールが存在していることが発覚しました。
お話を伺うと、数か月前に園舎を移転されたとのこと。
ただ、その際にGBP上の住所変更を行わずに放置されていたため、Googleが「別の場所に新しい施設ができた」と判断し、自動的に新しいビジネスプロフィールを作成してしまっていたのです。
その結果、
- 新しい住所側のGBPに口コミがつく
- 古いGBPは住所が違うため検索結果に出づらくなる
- どちらを管理すればいいかわからない
という状態に…。
原因:住所を変更しないまま放置すると、別施設扱いになる

Googleは、ビジネスの「実在性」と「正確な所在地」を非常に重視しています。
そのため、住所が変わったにも関わらず、プロフィールの情報が更新されないままだと、“旧住所の施設”と“新住所の施設”を別の事業として認識してしまうことがあります。
特に保育園や幼稚園などのように、
Googleマップ上で地域から探されやすい施設では、
住所のズレがあるだけで検索結果上の扱いが大きく変わります。
また、
- 電話番号や営業時間の整合性
- 旧住所のストリートビューが残っている
- 他サイト(HP・ポータル)の情報が古い
といった複数の要素が絡むことで、Google側で「これは別施設」と誤認されやすくなります。
「同じ名前なのに別扱いになるの?」と思われる方も多いですが、実際このようなケースは少なくありません。
認証ができない!?Googleサポートとの長い格闘
問題はここからでした。
「新しくできてしまったGBPを統合したい」「管理権限を取得したい」と思っても、
電話認証やメール認証の選択肢が表示されず、管理画面に進めないという壁にぶつかりました。
案内に沿って操作を進めてみたものの、
どうにもやりたいことと少しずれた内容が多かったのです。
たとえば、
- 「信用度の回復を進めてください」
- 「ビジネス情報の一貫性を確認してください」
- 「新しいプロフィールをそのまま運用することも検討してください」
といった案内。
どれも理屈としては正しいのですが、今回のような統合作業や権限取得の行き詰まりとは少し違う方向のサポートでした。
それでも、お客様の大切な口コミが新しい側に集まっている以上、放置はできません。
弊社でも原因を探りながら、Googleの指示を一つずつ試していくしかありませんでした。
試行錯誤の末に…「なぜか解決した」

案内された手順をひとつずつ地道にこなし、
一見関係なさそうな「運営ポリシーの確認」なども一通り対応してみました。
途中で何をしているのか分からなくなるほどあれこれ試しましたが、
ある日突然――
認証画面が表示され、古いプロフィールにアクセスできるようになったのです。
正直、これがどの操作の結果だったのかは不明です。
ただ、Googleの審査システム上、信頼性を確認するために一定のプロセスを経る必要があったのかもしれません。
いずれにしても、結果的に元のプロフィールの管理権限を回復し、
口コミを含めた情報を整理することができました。
今回の教訓と、今後に活かせるポイント
今回のケースを振り返ると、改めて感じたのは「GBPの更新は後回しにしない」ということです。
住所変更や建物名の変更などがあった場合、できるだけ早い段階でプロフィールの編集を行うことで、今回のような混乱を防ぐことができます。
また、GBPは「自動で最適化される」と思われがちですが、実際はそうではありません。
正確な情報を維持し続けることで、はじめて検索上位表示や口コミ反映などの効果が安定します。
そして何より、今回のようなトラブルが発生したときに、
「何をすればいいのか分からない」という状況に陥る方も多いと思います。
弊社の「Site Premium MEO」では、こうした初期設定時の確認やトラブル対応の相談もサポートしています。
完璧な答えが見つからないこともありますが、お客様と一緒に最後まで解決に向けて取り組む姿勢を大切にしています。
まとめ:住所変更などの施設情報の更新は速やかに!
Googleビジネスプロフィールは、地域から選ばれるための大切な窓口です。
住所変更の際には必ず、
- プロフィール情報(住所・電話・営業時間)の更新
- WebサイトやSNSの情報との整合性チェック
を行っておきましょう。
今回のようなケースを未然に防ぐだけでなく、
新しい住所への移転をきっかけに、改めて施設の魅力を発信するチャンスにもなります。
もし似たような状況でお困りの方がいれば、
「完全な正解が見えなくても、解決まで伴走してくれる人」を頼ってほしい――
そんな思いで今回の出来事を共有しました。
