
はじめに|ある日突然、閉業扱いに?
Googleマップで自社の店舗が「閉業しました」と表示された経験はありませんか?
営業を続けているにもかかわらず、Googleビジネスプロフィール上で勝手に閉業扱いされることで、ユーザーの信頼を失い、大きな機会損失につながることがあります。
本記事では、
- なぜ「閉業」表示がついてしまうのか
- それを未然に防ぐためのMEO的な運用ポイント
- 実際に表示されてしまった場合の対処法
について、専門的な視点から解説します。
1. Googleマップで「閉業」と表示される仕組みとは?

誰でも情報修正の提案ができます
Googleビジネスプロフィールには、一般ユーザーがビジネス情報の変更を提案できる仕組みがあります。
その中には「この店舗は閉業している」という報告機能もあり、これが複数人から送信されると、Googleのアルゴリズム判断により、自動的に「閉業」表示がつく場合があります。
実際にある事例
- ライバル店舗による悪意ある報告
- 長期休業や臨時休業中の放置
- 電話がつながらない状態の継続
- SNS等に出回った「閉店したらしい」という誤情報
Googleはこれらの複合的な「閉業の兆候」を機械的に評価しています。
つまり、意図しなくても“閉業かも”と認識されるリスクは誰にでもあるのです。
2. 「情報未更新」だけで閉業扱いされるのか?
ここで多くの方が誤解しがちな点があります。
「Googleビジネスプロフィールの情報を更新していないと、閉業になるんですか?」
結論から言えば、情報を更新していないこと自体が直接の原因にはなりません。
しかし、他のマイナス要素と組み合わさることで、「閉業」と誤判定されるリスクが高まるのです。
3. 「閉業」マークを防ぐために有効なMEO施策
Googleマップ上で正しく営業状態を維持するには、Googleに対して「現在もアクティブに運営されている」ことを示す継続的な発信が不可欠です。
写真・投稿などの定期更新
Googleビジネスプロフィール上の投稿・写真・営業時間などの情報を計画的かつ定期的に運用しているかどうかが、閉業誤判定のリスクを左右します。
更新頻度の目安は業種や運用スタイルによって異なりますが、月1〜2回の更新が最低ライン。
しかし、ただ漫然と更新するだけでは十分とはいえず、
- サービス内容や商品紹介
- スタッフの顔が見える投稿
- 季節に合った挨拶・お知らせ
更新しないことで即「閉業」扱いになるわけではありませんが、逆に更新していれば“誤判定を防ぐ壁”になります。
臨時休業時はGoogle投稿や営業時間に反映
特に以下のようなケースは要注意です。
- お盆休みや年末年始の長期休業
- スタッフ不足などで一時的に電話がつながらない
- 店舗改装などで見た目が“営業していないように見える”
このようなときは、Google投稿機能を使って「〇日〜〇日までは休業中」などの告知を出しましょう。
口コミは最新のものが大事
Googleマップのアルゴリズムは「最近の口コミがあるかどうか」を重視します。古い★5より、最近の★3〜4が1件ある方が、営業中の証拠として有効なことも。日々お客様と接する業種なら、「よければご感想をお願いします」といった声かけを続けましょう。
4. もし「閉業」と表示されてしまったら?
1.Googleビジネスプロフィールにログインしてステータスを確認
まずはGoogleビジネスプロフィールの管理画面にアクセスし、「情報」タブで現在のステータスをチェックしてください。
「Permanently Closed(完全に閉業)」や「Temporarily Closed(臨時休業)」の表示がある場合は、修正が必要です。
2.「営業中」にステータスを戻す
ステータスが「閉業」状態なら、速やかに「Open with main hours(通常営業に戻す)」設定へ変更しましょう。
- 「情報」→「営業時間」→鉛筆アイコンを押し、「Permanently Closed」になっていたら「Open」に変更、「保存」で完了です。
- この操作後、数分から数日以内にGoogleマップ&検索上の表示が更新されます。
3.反映されない場合はGoogleにサポート申請
上記変更をしても表示が戻らない場合、Googleサポートへ問い合わせて強制修正依頼が有効です。
以下の情報を用意して申請します。
- WebサイトやSNS上で「営業中」であることを示す最新情報
- 店舗の最新外観写真(現地に営業していることが分かるもの)
- 更新済みの営業時間&連絡先情報
5. 店舗型以外のビジネスも「閉業リスク」がある
閉業マーク=飲食店やサロンだけの問題…と思われがちですが、オフィス訪問型・訪問サービス業・士業・介護事業者などもGoogleマップに拠点を登録している限り、同様のリスクがあります。
特に、月に数件の問い合わせがある程度の小規模事業者ほど、1件の悪意ある通報が大きく影響することもあります。
6. まとめ|“今も動いている”をGoogleに伝えよう
- 「閉業」表示は、ユーザー報告+Googleの自動判断によるもの
- 情報未更新だけで閉業にはならないが、“営業中の信号”が弱くなる
- 投稿・写真・口コミで「動いている」証拠を定期的に残す
- 臨時休業や長期不在時は、営業時間と投稿で明示
- 表示されたらすぐにログインしてステータス修正を