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【決定版】Microsoft Clarity(クラリティ)のダッシュボードの使い方について徹底解説①

【決定版】Microsoft Clarityのダッシュボードの使い方について徹底解説①

Microsoft Clarity(クラリティ)は、ユーザーの行動を「見える化」できる解析ツールです。なかでも最初に表示される「ダッシュボード画面」には、サイト改善に役立つ重要なデータがぎゅっと詰まっています。

この記事では、Clarityのダッシュボードに表示される各項目の意味や見方を丁寧に解説していきます。
「どこを見ればいいの?」「この数値の良し悪しは?」という疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

今回の記事では、ダッシュボード内の基本指標、ユーザーパネルの見方、インサイトパネルの見方について解説していきます。

Microsoft Clarity(クラリティ)の基本指標4つを解説

Microsoft Clarityのダッシュボード画面の基本指標のキャプチャ画像

まずはClarityのダッシュボードの最初に表示されている上記の基本指標について解説いたします。

1. セッション

セッションとは、ユーザーがサイトを訪れてから離れるまでの一連の行動のことです。
たとえば、ある人が午前中に1回アクセスし、午後にもう1回アクセスしたら「2セッション」とカウントされます。

Clarityでは「ボット(自動アクセス)」を除外した数が表示されるので、実際のユーザーに絞った分析ができます。

こんなときに役立つ

  • サイトのアクセス数の変化を把握したいとき
  • 広告やSNS投稿の効果を知りたいとき

2. セッション別のページ数

これは「1回の訪問で、平均して何ページ見られているか」を表す指標です。
1セッション中に2ページ見られれば「2.0」、3ページなら「3.0」とカウントされます。

数字が大きいほど

  • サイト内を回遊してくれている
  • コンテンツに興味を持たれている可能性が高い

3. スクロールの奥行き

「ユーザーがページのどこまでスクロールして読んだか」の平均値を示しています。
100%ならページの一番下まで、50%なら半分くらいまでスクロールされたということです。

この指標でわかること

  • ページのどこでユーザーが読むのをやめたか
  • 重要な情報をどこに配置すべきかのヒント

ページの途中で多くの人が離脱していれば、レイアウトや文章の工夫が必要です。

4. アクティブに費やした時間

ユーザーが実際に画面を見たり、操作したりしていた時間の平均です。
単なる滞在時間ではなく、マウスを動かしたり、スクロールしたりといった「行動があった時間」が対象になります。

なぜ重要?

ただ開きっぱなしではなく「しっかり見てくれているか」がわかるため、コンテンツの質や興味関心度を測る指標になります。

Microsoft Clarity(クラリティ)のユーザーパネルを解説

ユーザーの概要

Microsoft Clarityのダッシュボード画面のユーザーパネル(ユーザーの概要)のキャプチャ画像

Clarityの「ユーザーの概要」では、サイトにどんなユーザーが来ているのかをリアルタイムで把握できます。
ここでは主に「ライブユーザー数」「ユニークユーザー数」「新規/リピーター比率」「上位ユーザー情報」が表示されます。

ライブユーザー(リアルタイム訪問者)

現在サイトを見ているユーザーの数です。
「1分以内にアクションがあったユーザー」がカウントされ、リアルタイムで表示されます。

ユニークユーザー

期間中に訪れた実際の人数(重複なし)です。同じ人が複数回訪問していても1としてカウントされます。
例: 同じ人が5回訪れても「ユニークユーザー=1」「セッション=5」

新規ユーザーとリピーターの割合

Clarityはユーザーを「新規」と「リピーター」に自動で分類し、それぞれのセッション数や割合を表示します。

  • 新規ユーザーとのセッション:はじめてサイトに訪れた人のセッション数
  • リピーターとのセッション:過去にも訪問歴がある人のセッション数

色分けされたバーで視覚的に割合が表示されるので、サイトの「初見ユーザーとリピーターのバランス」を一目で確認できます。

活用例
  • 新規ユーザーが多ければ集客できている
  • リピーターが増えれば、サイトに魅力や再訪の価値があるということ

すべてのユーザー

Microsoft Clarityのダッシュボード画面のユーザーパネル(すべてのユーザー)のキャプチャ画像

Clarityの「すべてのユーザー」では、サイトを訪れたユーザーごとの詳細な情報を一覧で確認できます。
このセクションを見ることで、どの地域から・どの端末で・どれくらいサイトに訪問しているかを把握できます。

 

項目内容
セッション数そのユーザーが過去に行った訪問(セッション)の数。複数回アクセスしていれば数値が大きくなる。
アクセス元の国(IPアドレスをもとに推定)。どの国からの訪問が多いかを把握できます。
デバイス種別PC/スマホ/タブレットのどれでアクセスしたかがアイコンで表示されます。
録画の有無右端にある録画アイコンから、そのユーザーの行動を録画で確認できます。クリックやスクロールなどの操作が見えるので、改善ポイントのヒントになります。

ユーザーの意図

Microsoft Clarityのダッシュボード画面のユーザーパネル(ユーザーの意図)のキャプチャ画像

Clarityの「ユーザーの意図」では、ユーザーの行動パターンに基づいて、セッションを以下の3つに分類して表示します。
この情報を参考にすれば、「ただなんとなく見に来た人」と「目的を持って見に来た人」の違いが見えるようになります。

低インテント(薄い関心)

  • 意味:明確な目的がないまま訪問しているユーザー
  • 特徴:すぐに離脱したり、操作が少なかったりする傾向

中インテント(ふつうの関心)

  • 意味:ある程度の目的を持って訪問しているが、行動は限定的
  • 特徴:ページをいくつか見たり、軽くスクロールしたりしている

高インテント(強い関心)

  • 意味:明確な目的を持ってサイトに訪れ、積極的に行動しているユーザー
  • 特徴:複数ページを閲覧、深いスクロール、長時間滞在、クリックなど

Microsoft Clarity(クラリティ)のインサイトパネルを解説

Microsoft Clarityのダッシュボード画面のんサイトパネルのキャプチャ画像

Clarityの「インサイト」は、ユーザーの行動から“イライラ”や“迷い”といったネガティブな兆候を自動で検出してくれる機能です。
単に数値を見るだけでなく、「どこで使いにくさを感じたのか」を具体的に把握するのに役立ちます。

1.イライラしたクリック(Rage Clicks)

同じ場所を短時間に何度も連続でクリックした場合にカウントされます。

考えられる原因
  • ボタンが反応しない
  • 画像やテキストをクリックできると思っていた
  • 操作がうまくいかず、繰り返しクリックした

2.デッドクリック(Dead Clicks)

クリックはされたけど、何のアクションも起きなかったクリックのこと。

  • 押せると思ったけど実はただのテキスト
  • ボタンに見える画像
  • 無効化されたリンクや機能

3.過剰なスクロール(Excessive Scrolling)

ページ内で上下にスクロールを繰り返すなど、迷っているような動きをしたときにカウントされます。

考えられる原因
  • 情報が見つからない
  • 読みづらい・分かりにくいレイアウト
  • ナビゲーションの誘導が弱い

4.クイックバック(Quick Back)

リンク先ページに遷移した直後、すぐに前のページへ戻ってしまった場合に検出されます。

  • 遷移先が期待と違った
  • 意図しないクリックだった
  • 読みにくい or 重いページだった

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